遠州森町へ行った話
政府は「GoToでどっか行け!!(※但し東京都民、お前はダメだ)」って言ってるのに、都道府県は「自粛しろ自粛!!!」と、なんとも不可思議な“新しい生活様式”。そんな中、こんな単語が生まれたことをご存知の方も多いと思います。
“マイクロツーリズム”。
要するに「ご近所旅行」です。遠隔地へCOVID-19の感染を拡大させることを抑制しながら旅行を楽しめるので、観光を生業にされている方々は収入をある程度取り戻すことができる上に、旅行者自身はこれまであまり見てこなかった「地元の見どころ」を知ることができる、といったメリットがあるようです。
私もやってみました。
掛川駅→遠州森町(バス)
JR掛川駅からスタートです。掛川駅の木造駅舎は1933(昭和8)年に建設され、平成20年代に差し掛かってからJR東海の建替計画に対する住民の皆さんの保存運動を経て、耐震化工事がなされて現在まで現存しています。こぢんまりとした温もりのある木造駅舎に、青と白の文字だけが並ぶ新幹線の電光掲示板が、なんとも掛川駅らしくていいです。
ここから中東遠総合医療センター行のバスに乗車します。しずてつジャストラインの掛川大東浜岡線が毎時ほぼ1本出ている(平日のみ)他、掛川バスサービスの各路線が平日朝に各1本ずつ、市街地循環線が遠回りですが毎日毎時ほぼ1本出ています。どれかに乗りましょう。
中東遠総合医療センターは、老朽化が進んでいた掛川市立総合病院と袋井市民病院を統合する形で、2013(平成25)年に掛川市郊外のこの場所に開院した病院です。なので、当然袋井駅方面にもバスが出ています。秋葉バスサービスの袋井駅・中東遠総合医療センター線は毎時1~2本(平日のみ)出ています。
袋井駅に着きました。右手に写っているのが乗ってきたバスです。ロータリーの反対側から出る、秋葉中遠線の遠州森町行のバスに乗って、遠州森町を目指します。
因みに、袋井駅の南側から浅羽町・大須賀町・大東町・浜岡町・相良町・榛原町・吉田町・大井川町・藤枝市を通って岡部町までは「駿遠線」、袋井駅の北側から森町までは「秋葉線」という、静岡鉄道の軽便鉄道がそれぞれ走っていました。その名残か、現在袋井駅の南口は「駿遠口」、北口は「秋葉口」とそれぞれ名付けられています。現在はほぼ同じルートを区間ごとにバスが走っており、我々も当初はそれらを乗り継ごうとしていたのですが、如何せんお金と時間がかかりすぎてしまうため却下されました。
遠州森町のバスターミナルに着きました。天竜浜名湖鉄道の遠州森駅から離れているというトラップがありますが、遠州森町の街に近いのはバスターミナルのほうです。
遠州森町を歩く
早速街を歩きました。以下、撮った写真をベタベタ貼っていきます。
「疊」なんて異字体あるんですね。
遠州森町の街並みはここだけでなく、太田川を少し遡った城下(しろした)という地区にも見どころがあるようです。今回は時間の都合もあったため、再履修が確定しました。
「森町茶文化工房 交流カフェ」を訪ねる
森町の地域おこし協力隊の方が、蔵を開放してお茶を振る舞うサロン的な取り組みをされており、たまたま伺った日がその日と重なったため、伺うことができました。
屋根瓦には「龍」の文字が。
土台の部分には長泉町章に似た記号……。何の意味があるのでしょう……
中では素材にこだわったブレンドティーや抹茶ラテを、お茶請けと合わせて500円で戴くことができます。
隊員の神崎さんからは、茶道に対する想いや森町の魅力などをお話いただきました。もっと色々お話を伺いたいところでしたが、地元の方々が続々といらっしゃって工房がちょっと混み始めたので、密を避けるために撤退。こちらも再履修したい限りです。
お昼過ぎに遠州森町を後にしました。続きは後日書きます。